マヌカハニーについて調べています。
オーストラリアやニュージーランドにだけ生育するマヌカという木のはちみつです。
ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は、その木の樹液や葉を、薬として用いました。
マヌカという名前はマオリ語の名前です。「復活の木」、「癒しの木」といった意味があるそうです。
英語では、Tea tree と呼ばれています*。
(*アロマセラピーに使われるティーツリーとは近いけれど異なる植物だそうです。)
◆さまざまな健康成分を含んでいる◆
一般に、天然のはちみつには、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、葉酸、鉄、マグネシウムなどの豊富なビタミンやミネラルが含まれています。
それ以外にもマヌカハニーにはさまざまな健康成分が含まれています。
マヌカハニーに含まれる健康成分酵素
ヘリコバクターピロリ菌(胃潰瘍、胃癌の原因菌)に対し、高い殺菌効果があることが学術的に立証されています。
黄色ブドウ球菌・腸菌・腸球菌・サルモネラ菌・連鎖球菌などの腸内の有害菌を除去する作用があることもわかっています。
つまり、悪玉菌をやっつける力が強いという事ですね。
一般にハチミツには殺菌効果があります。それは多くのハチミツに「過酸化水素」が含まれているためです。たとえば、抗菌レベルが非常に高い「ジャラハニー」はその「過酸化水素」が大変豊富に含まれています。
他方、マヌカハニーには、他のハチミツには含まれていない「食品メチルグリオキサール」という物質が含まれています。(「過酸化水素」も含んでいます)
マヌカハニーには「食品メチルグリオキサール」が含まれていることから、特定の悪玉菌に対しては、より高い殺菌効果を発揮するとの検証もされました。
つまり、
一般的な悪玉菌に対しては、けっこう強い。
ある種の悪玉菌に対しては、すこぶる強い。
という事でしょうか。
マヌカハニーは、
乳酸菌など、善玉菌の活動を活発化させるということも言われています。
ビフィズス菌、グルコン酸、オリゴ糖などが、善玉菌を増やしてくれます。
つまり、
悪いのをやっつけるだけでなく、良い菌を助けるんですね。
ミツバチさんは農薬にとても弱くて死んでしまうので、そのミツバチさんが集めたはちみつは、農薬などあまり含まれていないはず、という説もあります。(その面で、実験などがなされたかどうかについては未確認ですが。)
無農薬のものであれば、なお安心ですね。
よくマヌカハニーにはUMF10+などの数字が表示されています。あの数字は何でしょうか。
実はマヌカの木の育つ環境や、純度などにより、マヌカハニーの食品メチルグリオキサールがはかなり異なります。マヌカハニーであってもさほど食品メチルグリオキサールを含んでいないものも多く出回っています。そのため、このような数値が表示されています。
UMF
(ユニークマヌカファクターUnique Manuka Factorの略)
消毒薬として使われる「フェノール水溶液」の殺菌力と比較して、そのマヌカハニーに含まれる食品メチルグリオキサールに「どれだけの殺菌作用があるか」を示す数値です。
MGO(メチルグリオキサールmethylglyoxalの略)
食品メチルグリオキサールの含有量そのものを表す数値です。UMFよりも正確と言われています。
TA (Total Activityの略)
過酸化水素と食品メチルグリオキサールを合わせた殺菌作用を表す指標です。
気になるお味は、ふつうのはちみつとはちょっと違う、生キャラメルのような濃厚なお味と評されます。
独特の風味があるので苦手な人という人もあるようですが、産地やブランドなどによって味が異なり、中には、ほとんど嫌いな人がいないという銘柄まであるそうですので、自分の好みに合うものを探すと良いようですね!
TCN社 《ストロングマヌカハニー》
お値段がお高くて正直びっくり。でも、心をこめて良いマヌカハニーを…というきもちが伝わってきますし、MGO値も桁違いに高いです。
マヌカハニーは半永久的に変質しないので、必要な時のために用意しておくなら、良い品質のものを選ぶのも手です。
乳児ボツリヌス症にかかる可能性があります。
《以下は厚生労働省HPからの抜粋です。》
1. 1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
2. ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
3. ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌です。ボツリヌス菌が食品などを介して口から体内にはいると、大人の腸内では、ボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。
一方、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなる、といった症状を引き起こすことがあります。
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。 なお、1歳以上の方にとっては、ハチミツはリスクの高い食品ではありません。
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
一般的に、ハチミツは包装前に加熱処理を行わないため、ボツリヌス菌が混入していることがあります。また、ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は120℃,4分とされており、通常の加熱や調理では死にません。
厚生労働省HP: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html